今日は久しぶりに真面目な話を書く。「記者」などと名乗っている以上、少しは大上段に構えた話も書かねばなるまい。
ちなみにこのブログ、会社のSEO対策の一環で始めてから丸々4年が経った。いまやSEOなどどこ吹く風で、好きなことを書き散らかす場となってしまった。
最近、何のために何を書きたいのか、さっぱり分かんなくなってきたので、今年いっぱいをメドに一区切りにしようと考えている。
やはり定期的に人様に向けて何かを書く作業は、それなりにエネルギーが必要だ。すっかり元気の無くなってきた?私としては、仕事でもないのに書き続けるのがシンドくなってきたのが本音だ。
さてさて、今日の話は、わが社の新聞のコラムで書いた話を膨らましてみた。ベタな文句を書き綴る。
延滞税、過少申告加算税、不納付加算税、無申告加算税、重加算税、利子税…。なんだかんだとメンドーな名前が付いているが、要はすべて罰則的な税金だ。
真面目に納税している人からすれば、不真面目への罰則は当然。ちゃんと厳しくしてもらわないとやりきれない。
罰がないところに秩序は生まれない。残念ながらそれが現実だ。そう考えると絶対に無くならないのが「税金の無駄遣い」だ。罰がないのだから、撲滅への掛け声は単なる掛け声でしかない。
さきの衆院予算委員会では、補正予算の中身をめぐって呆れた数字が取り上げられた。来年度に新設される原子力安全庁のホームページ作成費用が実に1億4千万円。いまどきどんな複雑な機能を付けたとしてもこんな金額になることは理解不能だ。
つづいて、法務省が1200台購入する衛星携帯電話の値段。1台あたり34万円超だとか。経済観念が無いというより常識が無いと表現したくなるレベルだ。
ちなみに、このアホバカ予算の問題を取り上げたのは自民党議員だ。ただし、党が補正予算自体に賛成することを決めているため、アホバカ予算の修正を求めないとのこと。「予算のすべてを使わないように注文する」だけでオシマイ。
予算案をめぐる与野党の攻防、どっちもどっちだろう。
こんな予算でも結局通ってしまうわけだから、言ってみれば国権の最高機関が、お役人が好き放題計上する冗費にお墨付きを与えている格好だ。破廉恥極まりない。
税金を納める側には事細かに罰則を用意し、納められた税金を使う方には罰則がない。これほど納税者、すなわち国民を愚弄した話はない。
ちなみに冒頭で書いた罰則的な税金とは別に「過怠税」という制度もある。契約書や領収書に貼る印紙をすっとぼけた場合の罰則だ。
過怠税は本来の印紙税額の3倍が必要になる。実に分かりやすい仕組みだ。お役人の税金無駄遣いにもこういう具体的な罰があれば国の財政も随分好転するだろう。
ギリシャなどもその代表だが、破たんする国に共通しているのが公務員天国だということ。34万円もする携帯電話を使う役人がいるわが国の未来が末恐ろしい。
そして今、この国の支出は収入の2倍以上に膨らんだ。足りない分は無秩序な借金でまかなっている。そしてお役人の巧妙な世論操作で増税やむなしの空気が着々と広まっている。
実に恐ろしく、気持ち悪い事態だ。
2011年11月11日金曜日
罰がないから
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3 件のコメント:
富豪記者様
毎回、ブログからひしひしと伝わる富豪記者様の人間臭さに魅了されておりましたが、一度区切りをつけられるとのこと。とても寂しい限りですが、ご多忙の中、4年間も毎週きっちり3回、内容深いブログを綴られるのは確かに大変な事だと愚察致します。このブログ以外で、富豪記者様が執筆されてるコラムや記事などがありましたら、是非とも知りとうございます。
今回の「罰がないから」も大変読み応えがありました。以前観た黒澤明監督の「生きる」という映画の終盤で、役所の構造を皮肉をもってして大変うまく描いていましたが、あれから約60年経とうとする現在でも、その構造が全く変わっていないことに驚愕しました。
悲観的になるつもりはありませんが、選挙に参加する基本的な政治参加以外に、この状況に一石を投じることができる市民行動とはどういう事なのだろうと自問自答してしまいます。この不穏な空気に支配されたまま、日本も緩やかに沈んでいくのでしょうか…。
玉
玉さま
過分なるお褒めの言葉をいただき恐縮至極です!!
たしかに「不穏な空気」はいよいよ深刻な気がします。昔は、国への批判も健全な社会が維持されている前提で語ることができましたが、仰せのとおり、緩やかに沈む気配が濃厚になった今、末恐ろしさだけが強くなります。原発をめぐる市民運動が徐々に国民運動になる気配がありますが、あのような実力行使、直接行動がこの国でも安保以来のムーブメントとして定着していくことになりそうですね。
富豪記者は大うそつきだ。税金の無駄遣い罪がないから全くの大うそだ。税金の無駄遣い犯罪だ。
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