人様に誇れるような能力は持ち合わせていない私だが、最近、結構な得意ワザになってきたのが「散財」だ。
これも一種の能力かもしれない。ギャンブルに没頭したり、ヘタな投資に手を出したりとか、その手の高尚?な散財ではない。
ふとした衝動買いとか、コストパフォーマンスを無視した暴飲暴食とか、あとさきの出費を気にしない旅行計画とか、目先の楽しさを追求する程度のプチ散財だ。
限度額のないクレジットカードも持っているが、ああいうのはヤメてもらいたい。ガンガン使ってしまう。毎月の利用金額を低く設定するよう自らカード会社に頼もうかと考えている。
「宵越しの銭は持たねえ」。江戸っ子を気取る東京人が苦し紛れに使うセリフだ。江戸の街の職人の間で生まれた言葉らしい。
頻繁に火災に見舞われた江戸の街は、修理や建て替えの需要が多く、腕に覚えのある職人達は大忙し。で、いつでも日銭が稼げたことに由来して、そんなフレーズが生まれたのだとか。
手に職のない私が、宵越しの銭を使い切っているようではダメだ。童話「アリとキリギリス」を思い出してしまって毎晩うなされている。
3ヶ月ぐらい私自身を冷凍保存してもらったら、財政状況もだいぶ改善するのだが、そうもいかない。
まあ、せっせと貯め込んでいる最中に不慮の事故で死んだりするのもイヤだから、頑張ってやりくりしていこうと思う。
さて、最近の散財は、「大人のおもちゃ」だ。「大人のおもちゃ」と聞いて連想するような商品もちょくちょく?買ったり試したりしているが、そんな話はここには書けない。
期待させてスイマセン。
たまにしか行かない水中撮影旅行用にカメラ機材を新調した。これも立派な「大人のおもちゃ」だろう。
なぜかオリンパスは水中撮影の世界に思い入れが強いようで、たいして売れるとも思えないダイバーのための防水ハウジングを自社製でバンバン開発している。
私自身、2年前にミラーレス一眼の初期モノと専用ハウジング(オリンパスでは防水プロテクターと称している)を購入して、ウキウキと使ってみた。
その時のエピソードと、結局見知らぬ白人のお尻ばかりをプールで盗撮していた話はこちら。
http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2010/06/blog-post_30.html
http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2010/07/e-pl1.html
初期型のミラーレス一眼には、一般的な一眼レフカメラに比べて不満も多かったのだが、たかだか1年、2年で性能は格段にアップして、今回購入したカメラは、マニアなんかではない私を大満足させるには充分なレベルだ。
写真撮影を趣味にしたいと思っているのだが、水中以外ではあまりカメラを手にする機会はない。子どもの学校行事ですら面倒でカメラもビデオも持っていかないような私だ。
せいぜい、銀座でのクラブ活動の際に携帯画像を撮影してニヤけている程度だ。だから高機能カメラなんて宝の持ち腐れともいえる。もっとバンバン使いこなすようにしたい。
ということで、新しいカメラを水中で使うための防水ハウジングも新調してしまった。
このハウジングを使ってみたくてカメラを買ったというのが真相ではある。
ストロボやアーム類、その他の部品は以前使っていたモノを流用できるから、トータルでは安く済んだと思い込むことにする。
そうはいっても、最短撮影医距離0センチまで寄れる魚眼マクロ、いわゆる虫の目レンズとか、細々した関連用品をちょろちょろ買い足したから、やはりプチ散財ではある。いちいち気にしてもダメだから前向きに生きようと思う。
今回の新しいハウジングはE-PL3の標準ズームレンズしか使えない設計だが、水中着脱できるワイドコンバージョンレンズとクローズアップレンズを使えば、マクロ撮影からそれなりのワイド撮影までこなせる仕様だ。
オリンパスでは、このハウジングについて、あくまで自社製標準レンズだけが使えるとうたっているが、「ライカ」の名を冠するパナソニック製の優秀なマクロレンズが使えちゃうことは知る人ぞ知る。
あくまでオートフォーカスでの利用が前提になるが、カメラ自体のフォーカススピードが格段に向上しているから、充分に趣味の世界では威力を発揮する。
高価なレンズだが、2年前に頑張って買っておいた私としては実にウッシシという気分である。
ゴールデンウィークにフィリピン・セブの海で進水式だ。私の腕というより、高性能化した撮影機材のおかげでそれなりの作品が撮れることは間違いないと思う。
先日、ダイビング機材屋のお兄さんに「ネオン街ばかり潜ってちゃダメです」と諭されてしまったから、久しぶりに真面目に潜水してみようと思う。
クレジットカードのおかげで支払いはまだ済んでいない。
まあいいか。
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