「指輪されてませんね。独身なんですか」。
そんなことを言われた。大きなお世話である。
あんな小さいリングひとつで私の人生を分かったように語られるのはゴメンである。
結婚していた時も指輪などしたことがない。結婚式ですら借り物の指輪でごまかした。あくまで個人的な考えだが、男が指輪をはめることに違和感がある。
結婚指輪の習慣が日本に根付いたのは、ほんの40~50年前のことだ。水戸黄門の印籠のように天下無敵?みたいな存在になっているのが何となくしっくりこない。
だいたい、こんな季節に指輪をはめ続けていたら指が臭くなりそうでイヤだ。「結婚してまっせ」アピールをしたいのなら、他にも方法はあると思う。おでこに既婚と書いて過ごすとか。
なんなら「お歯黒」を復活させて男にも強制すれば、無気味な人ばかりになって不倫騒動も激減するんじゃなかろうか。
暑さのせいで乱暴な話ばかり書いてしまった。
http://www.nhk.or.jp/pyd/furenaba/
NHKのBSで放送中の不倫ドラマが物凄く面白い。「ふれなばおちん」というタイトルだ。ハセキョー演じる地味な主婦が若い男とゴタゴタしちゃう話である。
「触れなば落ちん」。はかなく脆く、すぐにでも崩れ落ちそうなことの例えである。何とも素敵なフレーズだ。
極論すれば、誰にでも当てはまる言葉だ。一種の事故と思えば分かりやすい。誰でも「魔が差す」場面はある。煩悩の塊である人間なら当然だ。
今は見逃したドラマもインターネットで最初から見られるから、アホヅラしてポケモンGOとやらをやっている暇があったら、このドラマを見たほうが余程タメになる。
ちなみに「タメになる」と「ダメになる」って濁点一つでまるで逆の意味になるんだなあ。。。う~ん、何とも深い話だ。
話がそれた。
昨年、結構人気を集めた「昼顔」というドラマより面白いのでオススメです。
ハセキョーの旦那役の鶴見辰吾がまた良い。大昔の「金八先生」で杉田かおるが演じた同級生と子供を作っちゃった朴訥な少年の未来を見ているようで感慨深い。
あの時代、手軽な妊娠検査薬なんか無かったから、ちょっとでも不安?があると大変だったことを思い出す。
また話がそれた。結婚指輪の話だった。
そもそも指輪の円形は永遠を象徴する形だ。永遠の愛を誓うという意味で結婚指輪の交換が行われるようになったらしい。
現在の離婚率を思えば残念ながら迷信だということがよくわかる。永遠という考え方がちょっと強引である。人間の感覚なんてそんなに真っ直ぐではない。小さなコトの積み重ねで簡単に破綻する。
指輪自体は紀元前から存在したそうだ。装飾品や武器として石や貝殻が活用されていたとか。
ついでに言えば、古代ギリシャ神話の中には神の怒りをかった誰かが罰として鉄の指輪をはめられた話があるらしい。
罰である。孫悟空が頭に鉄の輪をはめられたようなものだ。ひねくれ者の私としては「指輪=罰」論に何となくニンマリする。妙に納得してしまう。
愛に溢れた幸福な家庭を築いている人からはぶっ飛ばされそうだが、結婚指輪は罰みたいなものかもしれない。
たいていの人が結婚に辿りつくまでに別れもいくつか経験している。そこには痛みも悲しみも嘆きもあったはずだ。そんな過去への罰として孫悟空のように輪っかをはめることになったのかもしれない。
う~ん、なんか面白みがない説である。ひょっとしたら結婚まで辿りつかなかった過去の人達の怨霊?から身を守るための「お守り」だったりして。そっちのほうが分かりやすい。
まあ、もっともらしいことを書いてみたが、なんだかんだ言って結局は「犬の首輪」みたいなものだろう。
首輪をはめていない犬は世間から警戒されるし、それこそ狩られてしまう。そうならないための目印として首輪によって保護されている。
男女を問わず結婚は“家で飼われる”ようなものだから、首輪の無い犬のように野放しにしないための印として機能しているのだろう。
ちゃんと家庭を切り盛りしている人には不快な話を書いてしまってスイマセン!
あくまで男性の指輪という習慣に違和感があるという趣旨なので、負け犬?の遠吠えとしてご容赦願います。
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