紅葉を我が身に置き換えながら見るようになったのはいつ頃からだろう。ここ数年のことだ。
人生を季節に例えるなら私は秋まっ盛りにいる。冬が来る前にあたふたしている日々だ。
散っていく前にグワーっと自らの存在をアピールする紅葉の姿は何とも切ない。哀愁たっぷりだ。
私が哀愁を漂わせているかはともかく、この歳になると紅葉を見るたび感慨深い。
京都には何度も出かけているが、紅葉を見に行ったことは初めてだ。例年、異常に混雑するから敬遠していたが、今年は外国人がいない珍しい状態だから、ちょっと早めの紅葉散策を企んだ。
今の時代、紅葉の進み具合はネットで調べればリアルタイムに調べられる。11月初旬だからどこも見頃ではなかったが、そこそこ見栄えのする場所を調べてみた。
まずは永観堂。見返り阿弥陀で知られる寺だ。仏像好きでもある私としては真っ先に向かった。
人出も多くなく、のんびり仏像見学をしながら敷地内をウロウロする。池のある庭の周辺がほどほどに色づいていたので紅葉気分は満たされた。
阿弥陀様にもあれこれと願い事を託して、ぶらぶらと次の目的に向かう。向かったのはすぐ近くにある南禅寺。
ここの塔頭である天授庵の庭が人気らしい。例年、早くから紅葉が見られるスポットだとか。
枯山水の庭と紅葉のコントラストは京都ならではの眺めだ。東京人である私はこういうシチュエーションにすぐ感動してしまう。
今回はあくまで“部分的な紅葉”を愛でただけだから、一面が紅葉状態の頃に来たら相当感動するはずだ。
マイルが貯まりまくって使い切れないので、今回は飛行機で伊丹まで向かい、空港から直通バスで京都入りした。実にラクチンだったから今月中に再度行ってしまいそうだ。
観光シーズンだけあって、いくつもの寺で夜のライトアップも行われている。高台寺に行ってみたが、やはり紅葉にはちょっと早過ぎた。竹林の怪しさのほうが見応えがあった。
泊まったのは祇園の八坂通りにある「セレスティン京都祇園」。まだ新しいからピカピカだった。
歩いてすぐの距離に建仁寺や六波羅蜜寺、六道珍皇寺などがある。祇園の花見小路あたりも徒歩圏内だ。
六波羅蜜寺は、教科書にも載っている有名な空也上人立像のほか見応えある仏像が安置されていた。疫病退散に御利益があるお寺らしいのでしっかりお守りも買った。
ちなみに今回の宿もGoToトラベルのおかげでかなり安く泊まれた。地域共通クーポンもしっかり使い切ったしGoToの恩恵はしっかり享受した。
思えばこの10年ぐらいで中堅・高所得層はずいぶんと増税ターゲットにされてきた。社会保障も含めれば負担はかなり増加している。
GoToの恩典は税金から拠出されている。その恩恵を受けることで一種の意趣返しが出来ているような気分にもなる。
GoTo事業があってもなくても旅行に行く私にとっては、宿代の割引やクーポンを使えることは節税と同じ意味でもある。今後もフルに活用しようと思う。
この画像は先斗町「いろは」のすき焼き。ザラメをぶりぶり投入しながら仲居さんが作ってくる。肉質もとても良く美味しかった。
この店の味付けは私が実家で食べていたすき焼きと似ていた。いま思えばウチの実家ではやたらと砂糖を入れていた覚えがある。
今では既製品の割下で簡単に仕上げてしまうが、あの頃の手作り感というか、アナログ?な感じを思い出して妙に感慨深かった。
話がそれた。
GoToトラベルに関しては、一部地域の制限などの可能性はあるものの来年1月末までの期限が延長になる公算が強い。
観光事業の支援に直結しているわけだし、感染には気をつけながら、ドシドシ利用することをオススメする。
楽しみながら節税気分を味わうのも悪くない。
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