先月このブログで「すい臓問題」について書いた。あまり良好ではないようなので最新の検査方法である超音波内視鏡を体験してきた。
http://fugoh-kisya.blogspot.com/2023/01/blog-post_18.html
すい臓に内視鏡は入れられないので、胃を経由して超音波ですい臓を調べる仕組みである。先端に超音波測定機が付いた内視鏡を胃に挿入してすい臓側の胃壁からMRIでも見つからない異常を調べるという。
聞くだけで恐ろしいが、こっちは鎮静剤を打たれて寝ている間に検査が終わるのでたいしたことはない。朝飯を抜いた空腹のほうがストレスだったのだが、運悪く鎮静剤の効きが悪かったから結構大変だった。
いつも胃や大腸の内視鏡検査の時はコテっと寝ているのに今回はしっかり起きている時間が長かった。しっかりオエオエした。途中で鎮静剤を追加したような会話が聞こえたから実に残念な状態だった。
そんなことより肝心の結果は案外ヤバいみたいで「3ミリほどの怪しい影」が見つかった。エラいこっちゃ状態である。MRIでは見えないものだったからこの検査をやった甲斐があったわけだ。
医師によると「見た限りでは多分大丈夫でしょう」とのことだったが「五分五分です」というちっとも大丈夫じゃない言葉まで付け加えられていた。
五分五分って言われるとビビる。イチローだってあれだけ打っても3割5分である。5割なんて張本さんでもピートローズでも無理な話である。
すい臓がんの5年生存率はすべてのがんの中でも最低である。男女ともにヒトケタである。すなわち9割以上の人が5年以内に亡くなってしまうわけだ。
怪しい影ががん状態のモノか気にする必要のないものなのか神のみぞ知る状態である。私の悪運が尽きる日も迫ってきているのだろうか。まだ結果が出ていないのにいろんなことを考えてしまう。
で、近いうちに1泊の検査入院をするハメになった。内視鏡経由ですい臓の怪しい部分に針を刺して検体を採取するらしい。医師によると採取自体はたいしたことないらしいが一応内臓に針を刺すから念のため1泊の入院が必要だとか。
すい臓がんはとにかくステージ1の前段階で見つけないと厄介である。担当の医師はその分野で名のある人なので、すい臓に針を刺す検査もこれまで5千件ほどこなしたから大丈夫だと私を勇気づけてくれた。でも私の頭の中には「5割でんがな!」という謎のフレーズがこだましている。
不思議なものでそんな診断を受けてしまうと日々のアレコレがすべて「すい臓問題」のせいかと思えてくる。バクバク食べても体重が一定水準のまま変わらないことも不自然に思えてきた。
普通の食生活なら徐々にやせ細っていくはずの身体が、ヘンテコなドカ食いのせいで維持されているだけなのではないか。最近、やたらと朝起きるのがツラいのもすい臓のせいか、白髪が増えたのもすい臓のせいか、美女を前にしてもいちいちクドかなくなったのもすい臓のせいなのかと思えてしまう。
そんな冗談を書いていても楽しい気分にならないから困りものだ。まあ、あまりクヨクヨしてもそれが原因で胃がんになりそうだから運を天に任せるようにしよう。
半世紀以上生きてきた中で、今までならやれバリウムを飲んだぜ、やれ高血圧の薬が欠かせないぜ、やれ胃カメラを体験したぜ等々の不健康ネタを面白おかしく語ってきた。友人達とも不健康ネタでマウントを取り合うような時期もあったのだが、そろそろシャレにならない年齢になったことを痛感する。
このブログでも今まで15年にわたって自分の健康問題を折に触れて書いてきた。病気っぽいネタは扁桃腺や老眼や腰痛や尿管結石ぐらいが関の山だったのに一気にジャンプアップ?してしまった感じである。
今日はすい臓問題と絡めてウマいものの話もミックスしながら書き進める予定だったが、結局すい臓問題だけに終始してしまった。小心者の私にとってはなかなかパンチのある話だったから頭の中はそれだけになっているようだ。
いかんいかん、しっかり切り替えねば。
2 件のコメント:
いい結果であることを祈念しています。
コメント頂きありがとうございます。設定が変わったようでコメントを見落としてしまいました。何とか順調に推移しております。ありがとうございました。
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