2025年2月28日金曜日

地の利を活かす

 

中央区に住むようになって6年になる。杉並区で生まれ育ち豊島区、新宿区、文京区で暮らしてきたが、中央区民になって思うことは「もっと東京を楽しまねば」である。

 

都心が拠点だからどこに行くのも便利だ。東京には美術館や博物館などが数多く揃っている。世界中から展示物がやってくるし、国内の秘宝みたいなものも頻繁に披露されている。マメに観に行かないともったいない。

 

最近もモネの睡蓮ばかり集めた展示会が上野で開催されていたのに見逃してしまった。パリに行った時には必死になって観にいくのに近距離での展示会をサボるなんて実にバカみたいだ。

 

ネット上の各種チケットガイドを見ていると面白そうな展示会やイベントがあれこれ掲載されている。ボンヤリ暮らしているばかりでは地の利をまるで活かせていない。

 

今年はもっとマメに東京観光?を楽しもうと決意しているがなかなか実行に移せないでいる。キックボクシングジムに通うのも大事だが、もっとマメにアチコチに行こうと思う。

 

先日、散歩ついでに三井記念美術館で開催中の「円空展」を覗いてきた。木彫りの仏像で知られる江戸初期のアーティスト!の作品がたくさん展示されていた。日本全国の城めぐりと並んで仏像鑑賞を老後の趣味にしようと企んでいる私としては見逃せないイベントだ。

 





荒々しい手仕事丸出しの仏像ばかりだった。京都や奈良のお寺にある凛とした仏像も素晴らしいが、円空仏の醸し出すパワーと優しさはまったく違う趣があった。一人勝手にフムフムと感心するばかりの時間だった。

 

恥ずかしながら三井美術館は初訪問だった。徒歩でも行ける距離なのに実にもったいないことをしていた。マメに展示会スケジュールをチェックしようと反省した。

 

円空の作品をロクに知らなかった私である。地方在住の円空ファンからすれば恵まれ過ぎた環境に暮らしているわけだから大真面目に鑑賞してみた。昔の超アナログ時代ならでは信仰への思い、神々への畏怖みたいな「念」や「力」を感じることが出来て有意義な時間だった。

 

別な日、これまた散歩ついでに大河ドラマの主人公「蔦屋重三郎」が日本橋に開いた「耕書堂」を再現した展示を小伝馬町まで観に行った。これは地元の着物屋さんというか和雑器屋さんが店内の一部で再現展示したもの。入場無料だったから食器の一つも買おうかと思ったが欲しいものが見つからず文字通りタダ見で終わってしまった。

 



美術館や博物館ではなく、一私企業の意気込みだけでこういう企画を実施するなんて大したものだと思う。大げさかもしれないがこういう取り組みが文化や歴史を後世に伝えていくうえで重要なんだと思う。

 

たまたま、これを観に行った前の週に歌舞伎座で「蔦重モノ」の舞台を観てきたばかりだった。結構良い席だったのでラストシーンの花吹雪まで浴びまくった直後だったから、より親しみが湧いて楽しいひと時だった。

 




もう終わってしまったが、この「きらら浮世伝」はとても面白かった。歌舞伎というより歴史モノの芝居だったが、だからこそ分かりやすく2時間飽きずに楽しめた。楽しんだついでに、後日、娘用にチケットを購入して強制的に観劇に行かせたほどだ。情操教育だと思ったのは悪くないが桟敷席を用意したあたりが親バカである。

 

もともとは同級生の中村松江の渋い脇役ぶりを観に行ったつもりだったが、主演の勘九郎、七之助兄弟の演技が素晴らしかった。円熟期を迎えた芝翫の存在感もさすがだった。歌舞伎座にもっと通わないともったいないと感じた。3月の演目は忠臣蔵だからサボらず観劇に行こうと思う。

 

4月をすぎればまた週末は大学野球見物が待っている。B型気質でハマるものがあるとそればかりになっちゃうのが私の悪い癖だ。今後は他の競技の生観戦にもチャレンジしょうと思う。美術展、お芝居、スポーツ観戦などなど脈略もなく野次馬根性を発揮するつもりだ。

 

まずはチケットぴあなどで都内の催し物をマメにチェックする習慣をつけないといけない。昨年痛めた膝の調子もかなり改善したから動き回れるうちにアチコチ覗きに行こうと考えている。




 

 

 

 

 

 

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