まだ予定なのだが、遠からず東南アジア方面に行こうと画策中だ。水中撮影を目的に行先をあれこれと考えていたのだが、結局バリ島あたりのお馴染みの場所に落ち着きそうだ。
行先検討の際にいつも候補にのぼるのが、ミクロネシアエリア。グアム、サイパンよりも奥の方のポナペ、パラオ、ヤップあたりを考える。
前者2つは行ったことがある。それぞれ20年ぐらい前の話なので、改めて行ったところで初訪問みたいなもの。ヤップ島に関しては、今まで何度も行きたいと思ったが、いまだに未踏の地だ。
ヤップ島に行かない理由を考えてみたのだが、どうも原因は「愛染恭子」にあるみたいだ。
今日は少しだけエロ系の話です。
唐突だが「愛染恭子」の名前はある年齢以上の男性にとって特別な郷愁を誘う。
その名も“本番女優”。AVが市民権を得た今では隔世の感があるが、当時はそんな呼称自体が衝撃的な話だった。
さて、なぜ南国の楽園ヤップと愛染恭子が関係しているかというと、80年代前半の映画にその理由がある。
「愛染恭子・ザ・サバイバル」。そんなタイトルの映画だった。AVの無い時代、ポルノ映画とかピンク映画といわれるジャンルは若者にとって大切な?娯楽だった。
たいていは、チンケな作りの作品ばかりだったのだが、「ザ・サバイバル」は異色の大作だった。悪友5~6人で連れ立ってわざわざ見にいった記憶がある。
舞台はヤップ島。10人ほどの男性陣が愛染恭子の手下のような10人ぐらいの女性とともに過ごす。男性陣はあの手この手の誘惑に立ち向かう。それはそれは辛抱たまらん状態に追いやられる。
そして我慢し続けた最後の一人が、勝者となって愛染恭子と“お近づき”になるという何ともスリリングかつ微妙なストーリーだ。
愛染恭子よりよっぽど可愛いコが手下の美女軍団の中に大勢いた記憶がある。感情移入しながら見ていた若き日の私は、途中脱落組に拍手を送ったりして大興奮した。
記憶が定かではないが、勝者が愛染恭子と“お近づき”になる日は、地元の人達が伝統的な装束で伝統的な踊りなんかを披露して二人を祝福するシーンがあった。
私にとってヤップ島は、どうしてもザ・サバイバルな場所になってしまった。きっと足を踏み入れても見るものすべてがザ・サバイバルの世界に見える気がする。
美しい浜辺を見れば、きっと浜辺で悩ましく作戦を遂行していた美女軍団を思い出すだろうし、現地人の伝統装束を見れば、クライマックスシーンを思い出しそうだ。
ちなみにこの作品の特徴のひとつは、ポルノの巨匠・代々木忠監督の「声」だ。
誘惑に負けてしまった男性に容赦なく怒声を浴びせる。
「はい、お前はもうダメ、帰国だ!」。
こんな感じで容赦ない。画像の中に代々木忠監督が映るわけでなく、映るのは脱落男の情けなく青ざめた顔。監督の音声だけが流れる。
ダメ出しを喰らって泣いて再挑戦を懇願する気の毒な男までいる。それでもさすがの代々木忠だ。
「いっちゃったんだからダメだ!」
なんとも切ない。実にシュールだ。
そんな事情だから私はヤップ島に行けない。
真面目に水中探索活動に没頭できそうにない。バカなのだろうか。
今日の原稿を書きながらネットでこの作品を検索してみた。結構たくさんの情報が飛び交っている。
懐かしの作品と銘打って販売しているサイトもあった。
さすが名作だ。
買おうかな・・・。
2009年10月28日水曜日
愛染恭子
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2 件のコメント:
何となくこの映画は覚えてます(笑
愛染恭子の後、AVが一般的になった頃のカリスマ『小林ひとみ』がママをする銀座のお店に、先日(と言っても、もう1~2ヶ月前ですが)行ってきました。
私は特別ファンだったわけでもないですが、さすがに感動しました。
ポルノ映画の頃の美保純や、愛染恭子、小林ひとみは、我々の世代にはやはり「特別な郷愁」がありますね!
8丁目にあるらしいですね。
この前、行きそうになりましたが、
今の姿を見たいような見たくないような感じです。
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