アコースティックバンド、略してアコギバンドの練習を少しずつ重ねている。練習といっても、私は演奏するわけではないので、せっせと天使のような美声に磨きをかけるだけだ。
練習のたびにギターを自由自在に奏でる友人の姿を羨ましく感じる。コードを確認したり、ちょっとしたテクニックを確認し合ったり、私の知らない専門用語で語り合っている姿を見ると「仲間に入りてえよ~」とつくづく思う。
中学2年の頃、ギターを始めようと思い立って3日間ぐらいフォークギターを抱えた。独学でやろうと思ったのだが、肝心の調弦っていうのか、いわゆるチューニングが分らない。
そこをすっ飛ばしてかき鳴らしてみても意味はないわけで、文字通り三日坊主で終わった。
今ではギターに取り付けるオートチューナーなる器具があって、簡単に私が挫折した段階をクリアできるらしい。うーん、悔しい。あの頃、そんな便利グッズがあれば今頃は「印税ガッポガポ生活」だったはずだ。
後悔しても仕方がない。こっそりギターを始めてみようかと思案中だ。どこかに私を速攻で上達させてくれる先生はいないだろうか。
プライベートでマンツーマンで1日数時間みっちり何度もレッスンしてくれる優しい先生はいないだろうか。謝礼は弾むつもりだ。
できればエマニエル夫人みたいな人がいい。
いるわけないか。
さて、アコギバンドの話だ。
9月の本番で実際に採用するかどうかは未定だが、オリジナル曲も準備中だ。一応、作詞は不肖この私だ。
子どもの頃ではあるが、作詞家になりたいと淡い夢を描いたこともあったから、よせばいいのにホロ酔いついでに3曲分も作詞してみた。
高校生の頃にも即興バンド用に作詞したことがあるから、エラそうに言えばまったく初めてではない。
ただ、この年になってトライしてみると、韻を踏もうかとか、1番と2番で完璧に言葉数を合わせてみようとか、季節感をどうしようとか、中途半端な大人っぽい?邪念がよぎる。
情熱や勢いでサラサラ~って書き上げたほうがいいのだろうが、さすがに無理な相談だ。なんとか出来あがったが、何となくグっと刺さらない。
何百回、何千回とのたうち回って書けば、そのうちそれっぽくなるかもしれない。
まあ、楽しい作業だったから良しとしよう。
素人作詞を楽しめたのも、あくまでアコギバンドをやると決めて日程も決めて練習回数も限られる状況だからである。
ただ漠然と作詞をしようと思っても無理な相談である。そういう意味では、ひょんなことで始めた「オヤジバンドの効能」に今更ながら驚く。
あせあせと過ぎていく日常の中で、普段とはまったく違う取組みに集中できることは意外に大事だと思う。頭の切り替え、気持ちの切り替えは精神状態の健康さを保つためにも必要だ。
「詩を書く」などというと大げさだが、言葉を選んだり、言葉数を揃えたり、イメージを頭で膨らませたりする作業は、なかなか楽しいマスターベーションの世界である。ボケ防止?にも役立つだろう。
書いてみた3作の詩は、都内某所の坂の名前をタイトルにしたラブソングと、まだまだ枯れちゃいかんと大人の男を激励する詩と、もうひとつが「スパイダーリリー」というタイトルだ。
小っ恥ずかしいから、中身は書かないが、自分としてはイメージした内容に近づいた。
スパイダーリリーとは、南の島でよく見かける妖艶な花で、その姿形と独特な名前が印象的だ。可憐と言うよりどこか怪しげ。
この花をモチーフにエロ系?の歌詞にしてみた。まあ端的に言えば、朝までベッドで情熱的に過ごし、翌日は夜を待てずにまた一戦交えるという内容だ。
もったいぶった感じになってしまったから、恥を忍んで一部だけ抜き出して公開してみる。
♪・・・・
ガムランの響き
風に漂う
甘噛みに肩が染まる
吐息に濡れる夜
つかの間のハイダウェイ
刹那に微笑む共犯者たち
ミスキャストはいらない
溺れていたい
ロータスの花が開くまで
・・・♪
うーん、カタカナばかりのJポップの詩が好きではない私なのだが、結局カタカナが多い。中途半端に媚びているようでダメだ。
エロさも足りない。やはり、まだまだ及び腰だ。ハジけていない。素人特有のヌルい出来だ。
ここで自己分析してみて改めてそう感じる。
正直に言うと、これよりも他の2つの歌詞のほうが自己満足度が高い。なかなかウマく書けたと思う。表現したいことがある程度反映できた。
でも凄く恥ずかしいから内緒にしておく。
いずれにしても、詩を書くことも人様の前で演奏して歌うことも、それ自体が壮大なマスターベーションではある。ならば楽しんだもん勝ちの世界だろう。
バンド名はまだ決まっていないが、候補として浮上したのが「Z’Z」だ。「ジーズ」と読む。いや正確に発音すれば「ジイズ」である。
なんのことはない。語源は「自慰」である。
失礼しました。
2 件のコメント:
富豪記者さま
お歌がお上手なら是非弾き語りを!
私も色々とレッスン情報を探しましたが、やはり楽器店の音楽教室は使い勝手がいいです。ご参考までに☆
黒沢楽器 池袋店
http://www.kurosawagakki.com/school/tenpo_ike.html
個人的に通ってる御茶ノ水の教室です。
「アンダンテ」
http://andante.aki.gs/school/index.html
エマニエル夫人とまではいきませんが、大そう綺麗な先生もいらっしゃいます。
http://andante.aki.gs/school/teach_mayuko.html
私も井上陽水「帰れない二人」の練習奮闘中です!
玉
玉さま
帰れない二人、名曲ですねえ。
今更習ってみようかと思案中です。
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