人からグルメだと言われることがある。このブログにアレコレ食べ物ネタを載せているせいもあるが、実際には単なる偏食男である。
好き嫌いが激しく食べたいものしか食べない人物をグルメと呼ぶのは誤りだと思う。
ここ半月ぐらいに食べたものを思い起こしても毎度お馴染みのものばかりである。
日本橋・大江戸の極上鰻重、高田馬場・鮨源の生トリ貝の握り、銀座・九谷の珍味盛り合わせ?である。
生のトリ貝が出回るシーズンが来ればアチコチでウホウホ食べ、初夏にシンコが出回ればウホウホ食べ、夏の終わりに生イクラが登場すればウホウホ食べ、秋のサンマが出てくれば肝ばかりペロペロ舐めている。
結局、毎年おなじパターンを繰り返しているだけみたいだ。
鮨源さんでのフライ盛り合わせである。お寿司屋さんにタルタルソースまで作ってもらう無法ぶりもルーティンワークのようになってしまった。エビ、アジ、牡蠣のいずれかである。その他にフライに適した食材があってもいつも決まったものばかりだ。
先日、目先を変えようと赤坂にある金舌という店で牛肉三昧を企んだ。熟成がウリの極上牛タンとやらを食べたのだが、まあまあだった。
やはり目先なんか変えても仕方ないのかもしれない。もう牛肉は私にとって荷が重い。
相変わらず九段下のグランドパレスにピラフを食べに行く。シャトーソースとやらをバター風味たっぷりのピラフにビチャビチャかけて食べる最高の一品である。
「ふるさとの味」みたいな感覚すら覚える。
グランドパレスのカフェレストランは品数こそ少ないものの結構美味しいものを揃えたビュッフェがウリだ。
私の場合、ビュッフェコーナーをチラ見して興味が湧いても常にオーダーするのはピラフである。ここ20年ぐらい、この店でピラフをオーダーしなかったことが無いほど偏執狂である。時には「大盛りで!」と定食屋みたいに注文する。
つい先日はホテルニューオータニの「トレーダーヴィックス」でスペアリブにかじりついていたし、この週末は日本橋「いづもや」でウナギざんまいだった。
結局、自分の中の定番だけをぐるぐる回して、分かったようなウンチクもどきを語っているだけである。
もっと開拓精神、フロンティア精神を磨かないといけない。そういうことを億劫に感じるのが年を取るということだろう。
アンチエイジングとやらは現状に満足せず好奇心を膨らませるだけでクリアできるんだと思う。
そうはいっても、冒険して外しちゃった時のショックも若い頃より大きい。だから誰かを連れていく際には定番の店ばかりになってしまう。
もう少しチャレンジャーになったほうが楽しそうである。
なんだか話がまとまらなくなってきた。
寿司とウナギと焼鳥と、ついでにトンカツとニッポンの洋食、時々おでんにやきとん。間違いなくこのラインナップで私は1年を回せる。
イタリア料理やインド料理、東南アジアの料理なんかも追求した若い頃の胃腸は既に耐用年数が限界である。老朽化してしまった。ビジネス用語でいえば陳腐化である。
開拓精神でウマい店を探すにも結局、寿司にウナギ、焼鳥・・・と羅列した種類の店だけになってしまいそうだ。
まあ、それもそれで楽しそうだから良しとしよう。
2 件のコメント:
なんだかネタがないからでしょうか、ただの自慢になってますよ。
匿名様
失礼しました!
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