中学生の頃に買ってもらったズボンプレッサーである。40年近く使っているのに現役バリバリだ。
いまや懐かしきナショナルのロゴが時代を感じさせる。昭和感プンプンだ。いたいけな少年の頃の制服から現在のオッサンスーツまでお世話になっている。
複雑な構造ではないからかもしれないが、一度も調子悪くなったことがない。日本の家電製品の優秀さを実感する。
世界に冠たる「日本製」は壊れないのが当たり前だった。今も日本製への信頼度は世界水準だが、それでも最近は何となく頼りなく感じることも増えた。
先日、スマホを機種交換したのだが、4日目に初期不良が出て改めて新品に交換された。結構メンドーな作業だった各種の設定や登録をやり直すはめになって激しくムカついた。
初期不良という言葉がいつのまにか当然のように使われている気がする。昭和の頃にはそんな傾向は無かったように思うのだが、私の勘違いだろうか。
家庭人?だった頃、国内有名メーカーの冷蔵庫がわずか3年程度で壊れたことがあった。補償期間が過ぎていることをタテにヌルい対応をするメーカーに元嫁が激怒。さんざん毒づいたら新品が送られてきたことがあった。
モンスターだ、クレイマーだといった話はさておき、日本製の信頼を元に購入した商品が通常の使用状態なのにコロっと壊れることが問題だと思う。
最近でも洗濯乾燥機が3年程度でおかしくなった。毒づいてくれる係はいないので買い換えた。なんだかな~って感じである。
トンチンカンな推測かもしれないが、パソコンが世の中に普及した頃から、なんとなく電化製品の信頼度が落ちてきたように感じる。
すなわち、いとも簡単に動かなくなったり挙動不審に陥るパソコンのあのいい加減さが、家電全体に蔓延しちゃったかのような気がする。
パソコンが頼りないのは今や当たり前みたいで、使う側も「そんなもんだ」「そういうもんだ」「仕方がない」という諦めが普通になっている。
パソコンの延長であるスマホも似たようなもの。比べること自体がナンセンスなのかもしれないが、昭和の日本製家電製品のほうが遙かに安定感があった。
今の家電製品の肩を持つとしたら、平成以降のいわゆる失われた20年の間に、闇雲な安値競争が激化したことも影響しているかもしれない。
昔のほうが家電製品は高価だし貴重だった。先進的なCDコンポなんて15万円ぐらいの値付けだった。今はそのぐらいの金額で大画面テレビが買えちゃう。
極論すれば、家宝みたいに扱われた昔の家電製品と、消耗品となった現在の家電製品の違いなのだろう。
などと、知識も無い素人が分かったような評論もどきを書いても始まらない。
今日、書きたかった家電の話は「バーミキュラ・ライスポット」である。
ドラキュラみたいな名前だが、炊飯器である。名古屋のメーカーが開発したスグレモノらしい。以前、テレビでは品薄でなかなか手に入らないと言っていた。
知り合いが買ったそうで、なかなか満足しているそうだ。コメの粒感と甘味が際立つとか。
がぜん欲しくなった。ふるさと納税の返礼品にこれを用意している自治体を探してみたが、さすがに品薄商品らしく、そんな気の利いた自治体は無かった。
身銭を切って買うしかない。まあそれが当たり前だが、なんだかんだで10万円ぐらいする。エセ富豪としては衝動買いする根性がない。悩み中だ。
いつまで悩むのだろうか。
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