SNSの世界では誰もが「リア充アピール」に必死だ。善し悪しではなく、単純にそういう時代になったんだなあと思う。
私自身、このブログで日々雑多なことを書き殴っているので、世の中に溢れるリア充自慢をアーダコーダ言える立場ではない。
やれ、ヨーロッパで靴を買っただの、カリブの海は素敵だの、銀座のクラブですべった転んだの、見る人が見ればイヤミオジサンみたいだ。
とりあえず自分のことは棚に上げる・・・。
誰だって腐っている日々より充実している日々をアピールしたいのは自然なことだろう。
でも、あまりに「頑張っちゃってる感」が強烈だとゾワゾワする。無理したりウソをついてまでキラキラアピールするような風潮はブキミだ。
インスタ映えという言葉も飛び交っている。せっかくだから綺麗な画像を載せたいのは当然だ。でも、代行業者まで使ったり、それ用のセミナーまで人気だと聞くと何だか寒々しい。
マウンティング社会の象徴だ。もっと気を抜いてノホホンとしていたほうが楽しいのに実に御苦労なことだ。
視野が狭くて何事にも必死になることは若さの特徴だ。そんな若さゆえの情熱が変に力んだリア充アピールにつながってしまうのだろうか。
私がFacebookを始めたのは7年ぐらい前になるが、あの頃は良い意味で今よりもガサツだったと思う。
私の場合、同年代の男性ばかりとつながっているので“キラキラ攻撃”はさほど目にすることはない。
でも、Facebook上の「友達」がどこかの誰かの投稿に「いいね」をすると、その内容がいちいち表示される。そこでは結構なキラキラが溢れていて感心?する。
女子の自撮りもスンゴイことになっている。まさに命がけみたいな感じ。誰に何をアピールしているのか謎だ。美女だったら目の保養になるけど、、、まあそれ以上は言わない。
そんなことを50を過ぎた「古い人」が論評すること自体が筋違いなのだろうが、SNSのような世界はもっとユルい気分で向き合ったほうが賢明だと思う。
笑っちゃうようなドジ話や微笑ましい話、単純に嬉しかったことや悲しかったことを普通に表現すればいいのに「オッシャレ~!」を意識しすぎるとちょっと痛い。
見ているほうだって、高級フレンチのメインディッシュより、ゲテモノを食べちゃった武勇伝画像のほうがワクワクする。
ナイトプールで気取っている姿よりも洗濯機が壊れてコインランドリーで苦戦している画像の方が生々しくて楽しい。
まあ、あくまで個人的な意見だが、もっと「ヌルい感じ」が主流になって欲しいと思う。
人間の日常なんてそんなにキラキラしていない。キメッキメだとウザったい印象になっちゃう。
リア充自慢が時代を席巻しているのは、一種のブームだろう。ブームには終わりも来る。移ろいやすい世間の空気は、時代遅れになったものをカッチョ悪いものと位置づける。
ということは、遠からずキラキラのリア充自慢がカッチョ悪いものに変わるかもしれない。
そうなったら次に来るのは「自虐自慢ブーム」「ヘタレっぷりアピールブーム」だろうか。だとしたら面白い。悲惨ネタ、しょぼくれネタを競い合うようになったら、今よりSNSが面白くなるのは確実だ。
「2年前に賞味期限の切れたカップ麺を食べてみた」、「80過ぎのオバアサンに痴漢の濡れ衣を着せられた」、「オカマに追い回された」といったファンキーな話が中心になったら楽しいだろう。
画像だって同じだ。「「酔って転んで顔面を強打した流血姿」、「ゲリラ豪雨でおろし立てのスーツがぐちょぐちょになった画像」、「女子に逃げられてラブホをバックに困惑している自撮り画像」、「キメッキメで化粧してオシャレ全開だったのに鼻毛がドカンと出ちゃってた自撮り画像」あたりが主流になったら素敵だと思う。
2017年8月28日月曜日
リア充アピール
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2 件のコメント:
いいですねぇ。ヘタレ自慢。
裏読みするのは止めときませう。
判る奴は判る、分からない奴などどうでもいいです。
ポテ珍3号サマ
ヘタレ自慢がブームになって欲しいですね。
まあ、それも行き過ぎるとイヤミったらしくなりそうですが・・・。
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