2009年6月10日水曜日

ネオン街と下心


自宅、いや自室にサウナを置いて2か月以上が過ぎた。まだ飽きない。分割払いを後悔しないで済みそう。どうやら私の勝ちだ。

週末を含めて週に3回は汗ダラオヤジになっている。比較的低温(65度)なので、結構長い時間入っている。20分から30分を3セットぐらいだ。

当然、何かを読みたくなる。初めの頃は読みかけの小説や雑誌が中心だったが、最近はすっかりマンガになってしまった。いい年したオヤジがマンガに夢中っていうのも格好悪いが、密かにはまってしまったのが「女帝」シリーズ。

九州・熊本でつらい目にあった娘が夜の世界に飛び込み、最後には銀座のクラブのオーナーママとして女帝に成り上がっていく話。

10年以上も前の作品で、ドラマ化もされたらしい。夜の蝶達に聞いてみても、十人が十人詳しく知っている。

25巻ぐらいにおよぶ長編だ。おまけに主人公の娘が祇園の芸妓になって新たな女帝になっていく続編も28巻もある。合わせて50数巻だ。サウナの友として最適だ。サウナに入る時だけ読むように決めているので、まだまだ楽しめる。

ドラマチックに描かれる夜の銀座。現実の世界でもドラマは無数にあるのだろう。ホゲホゲ呑んでいるだけの私には、ドラマ的な展開はやってこない。

いろいろ艶っぽい話を聞くこともあるが、さすがにここで書けないようなスペシャルな体験にはなかなかめぐりあわない。

以前はこちらのエネルギッシュさに比例して少しは色っぽい話もあったが、もう枯れてしまったのだろうか。達観の域に入るには若すぎるので、もっと頑張らないといけない。

先日、少しばかり馴染みのおねえさんと密談中、いまさらながら“真理”を見つけた。だいたい下ネタ中心の私だ。気付いた真理もそっち方面の話。

おねえさんがたにとって、扱いやすい、というか御しやすいタイプの客は、ギンギンギラギラと口説きモードになる客だという。必死に頑張っちゃっている客ほど術中にはまるのだろう。

考えてみれば当然だ。追いかけることに喜びを感じ、綺麗どころの思わせぶりな様子に燃え上がり、舞い上がる。古今東西、健康な男性のサガだろう。

社交の場であり、止まり木としての場所であっても、女性陣が主役の店には、口説くことだけが生き甲斐みたいな客も多い。

それ自体は責められる話ではないが、ギンギンギラギラモードに突入すれば、その流れに飲み込まれて、頻繁にお目当てのおねえさん目指して通ってしまう。

おねえさんから見ればヘッヘッヘだ。

逆にいえば、ガツガツしていない客のほうが扱いが難しいということになる。実際にそうらしい。確かにガツガツしていない客を相手に思わせぶりな態度で誘ってもしょうがない。ある意味、おねえさんがたも対応に困るかもしれない。

そういう私はどっちだろう。もちろん、聖人君子ではないし、エロ系には正直なほうだ。かといって、夜の街で口説きモードバリバリになるほど無粋な男ではない(はずだ・・・)。

こんな私も、お世辞9割以上ではあるが、おねえさんがたからお誉めいただくこともある。口説きまくらない、威張らない、絡まない等々、ざっとそのあたりが理由のようだ。

逆にいえば、根性ナシの臆病者みたいなものなので喜んでばかりもいられない。ただ、これって前述の“真理”から見ると、ある意味、扱いにくい客ということになってしまう。

結局、ガツガツしていたら適当にあしらわれて玉砕し、逆にガツガツしなければチャンスすら到来せずに扱いにくい客ということになる。

どっちに転んでも、“素敵な展開”は起こりえないということになる。実に切なく悲しい結末だ。これこそが真理だと思う。

もちろん、いちいちそっち方面を目的に酒場通いをしているわけではない。こんな当然の真理を突きつけられてもそれはそれ。
日常をリセットするためにも懲りずに足を運ぶ。

なんか理屈っぽいことを書いてしまった。

そうは言っても、バリバリの下心を紳士ぶって隠しながらコッソリ妄想を抱く私だ。まったくしょうもない・・・。
そんな日々だ。

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