「幸福実現党」が騒々しい。世間一般に騒々しいかどうかは知らないが、わが社の社屋のすぐそばにこの地区の拠点がある関係で、選挙カーがしょっちゅう集まっている。
社屋の前の道路に3台ぐらい選挙カーが止まっていると、見ようによっては、わが社がアチラさんに街宣を仕掛けられているみたいで気分が悪い。
いわずと知れた「幸福の科学」がはじめた政党だ。衆院選では全選挙区に候補者を立てるらしい。さすがの資金力だ。
宗教団体と政治といえば、公明党の存在が代表格だが、個人的に思い出すのがオウム真理教だ。まだ凶悪テロ集団という認識が広まっていなかった‘90年当時、衆院選に登場。私の実家の選挙区から尊師サマが出馬したため、いたるところで不思議な光景を見た。
♪ショーコー、ショーコー、ショコ、ショコ、ショーコー♪。。。
当時、大ボリュームで流れていたテーマソングが耳にこびりついた。いつの間にか口ずさむようになり、いまだに酔った時なんかに歌ってしまう。彼の等身大マスコットが近所の住宅街を練り歩いていたことも鮮明に覚えている。
テロ集団と同列に語っては「幸福の科学」に怒られそうだ。今日は、宗教団体うんぬんを書くつもりはない。選挙の話。
さて、幸福実現党だ。選挙活動は奇抜なスタイルではなく、ごく一般的な様子。選挙カーもごく普通。選挙ポスターもオーソドックス。はたしてどんな結果になるのだろうか。
いきなり出てきた政党が全選挙区に候補者を立てるなどという例は聞いたことがない。多分史上初だろう。選挙に出る際の供託金だけで軽く10億円を超える。得票数が伸びなければ没収だ。
たかが供託金だけでこのスケール。総費用はどのぐらいになるのだろう。想像もつかない。百億円単位になってもおかしくない。
世のマスコミも反応に困っちゃっているような感じがある。選挙戦が動き始めたらどんな空気になるのか、これまた想像がつかない。
同党が高らかにうたっているのが、「憲法9条改正 北朝鮮のミサイルから日本を守ります」ということ。ポスターなどもこの点を強調している。
同党ホームページを見ると、2番目に大書きされているスローガンは税金に関するもの。
「消費税・相続税全廃。あなたの財産を倍増させます」とのこと。
消費税廃止はお馴染みのスローガンだが、「相続税全廃」をうたっていることが凄い!ついつい関係者には資産家が多いのかと思ってしまう。富裕層の味方かも知れない・・・。
まあ相続税問題については、私も何年も前から廃止論者だ。税収規模やいろいろな角度から見ても廃止はアリだと思う。
既存政党の中にこんな公約を掲げているところがない以上、同感しちゃった私は幸福実現党に清き一票を投じないといけないのだろうか。。。ミサイルからも守って欲しいし・・・。
冗談はさておき、幸福実現党の登場ってある意味、時代の空気を象徴していると思う。要は、「自民党も民主党もどっちもどっち」という閉塞感が背景にある。
はたして有権者が期待を寄せているのは既存政党なのだろうか。どうも違うような気がする。もちろん、二者択一を迫られれば、どっちにしようか考えるが、どっちもどっちの体質であることは誰もが見抜いている。
既存政党に対する手詰まり感を打破する第三極に期待する声は多いが、現状ではそうした気配が乏しい。日本新党ブームが起きた頃のような胎動は感じない。
確かに日本新党以後の政界の右往左往、政党の節操なき離合集散に辟易とした有権者は多い。そうした場当たり的対応にウンザリした人々の前に現れた小泉さんが圧倒的人気を集めたのも当然だろう。
強力なリーダーシップ、カリスマ性に人々は惹かれた。こそこそとアッチにくっつき、コッチにくっつきという政治屋さん達の日和見体質に飽き飽きした大衆心理が小泉さんにワシづかみされたわけだ。
さてこの夏にはいよいよ総選挙だ。有権者の飽き飽き感、政治への厭世観みたいな感情はどこに向かって弾けるのだろうか。
向こう1,2か月の間に政界地図に地殻変動が起きる可能性もある。選挙後に大きな離合集散が起きる可能性もある。
最終的に国民の審判と異なる形で収まる可能性もあるが、どういう結論になるか興味は尽きない。
2009年6月12日金曜日
幸福実現党
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1 件のコメント:
こんにちは。
わたしは幸福に一票の予定。
お上は税金を取りすぎです。
相続税は廃止です。するとかなり景気がよくなってくると思うんですよね
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