銀座8丁目にある「鮨 よしき」。若い主人が一人で切り盛りする小さめの店だ。まだオープンしたてだが、適度なお籠もり感と周辺よりはお手頃な価格設定も相まって続けて訪ねてみた。
気の効いたツマミをアレコレもらってから、握ってもらう今風のおまかせスタイルだが、話の流れ、酔っぱらいかたの流れで、そこそこ臨機応変にアレンジしてくれる。
アルコールのラインナップも多いわけではないが、酒好きが喜ぶ銘柄をいくつか揃えている。自ら提供する食べ物との相性をしっかり考えているようだ。
この日は、塩辛とかアワビのキモ和えでチビチビ。塩辛に隠し味で投入されている生姜が印象的。
アワビのキモも定番。私が顔を出した最近の3~4回ともにレギュラー珍味として常備されていた。アワビの刺身を和えるだけでなく、残しておいたキモダレにイカ刺しを入れてもらっても酒飲みがニンマリする味だ。
味の濃い上等な岩ガキのほか、カニの身とカニミソを混ぜてオーブン焼きにしたような料理も登場。卵黄をトッピングして焼いてあるらしく、コッテリ感が強い。
痛風予備軍にとって、この手の料理は悩ましい。手を出したら後で後悔するような女性みたいなもの。ダメだダメだと自制心が囁くが、結局手を出してしまう。
だいたい、先日の函館旅行の際に、珍味系の旨いものを大量に摂取したので、本来ならしばらく控えないといけない。
にもかかわらず、函館から空輸したタラコやスジコ、時鮭の卵である“ときこ”に鱒の卵である“ますこ”がわが家にはラインナップされてしまった。
尿酸値方面に不健康な外食を避けてまっすぐ帰宅しても、「ますこさん」、「ときこさん」という綺麗どころが私を待っている。
毎日毎日四六時中珍味攻めはさすがにまずいだろう。
それに加えて、この季節、カニミソとかイクラ醤油漬けとかそういう素敵なものをお中元として頂戴する。バンザイだ。でも調子に乗って食べまくったら危険だ。
先週末、たまには酒を抜こう、珍味も抜こうと決意して、子どもと同じくパスタだけで夕食を済ませよう決意。たまにはそういう日も必要だ。
ところが、出てきたのはマヨネーズがしっかり入ったタラコスパゲッティー。どこまでも魚卵攻撃だ。結局、子どもの分まで横取りして食べる。
話が随分とそれてしまった。
銀座「よしき」での時間だ。毎度酔ってしまうので、何をどのぐらい食べたか数日経つとコロッと忘れてしまう。塩水ウニとかイワシ、カマスあたりが旨かった記憶がある。握りのシャリもいい塩梅だった。
この日、関西から出張で来ていた御仁と隣り合わせになったので、アーだのコーだのと無駄話に花を咲かせた。お店にとっては迷惑かも知れないが、そういう気軽な空気感もこの店の特徴かもしれない。
また行かねば。
2009年7月17日金曜日
鮨で痛飲 銀座よしき
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2 件のコメント:
マス子、スジ子、タラ子、シン子…会長様は珍味の一夫多妻制が認められています。
ビックサイトで行われるシーフードショウで会長とタッグを組んで珍味魚卵不健康ブースを開いて世を席巻したいです。
>手を出したら後で後悔するような女性みたいなもの…❤
珍味の様な女性になる為、日々精進しようと思います。
rinrin さん
いつも気の効いたコメントをいただきありがとうございます。。。
珍味から抜け出せない日々です。
フードショー計画面白いですね。
珍味だけを結集するブース、
真面目に大勢の人が集まりそうな気がします!
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