2009年7月23日木曜日

珍味は美味


冒頭のこの画像、眺めているだけでヨダレが出る。珍味オンパレードだ。こんな品書きを撮影しようと思うあたりが、私のフェチの極みだ。

カニの内子、ますこ、ウニ塩辛・・。抱かれてもいいって感じだ(意味不明でスイマセン)。当然すべて食べた。美味美味。

それにしても、なぜ世の中の珍味達は美味と呼ばれないのだろう。珍味などという威厳のかけらもない呼称は珍味達に失礼だと思う。

このメニューは、函館・湯の川にある「鮨処 木はら」のもの。函館の有名店だ。湯の川温泉に宿を取ることが多い私も何度か訪ねた店。

すこし派手目な六本木的なお寿司屋さんといえば的確だろうか。声の大きなお客さんが数人でタバコをプカプカさせながらガハハハ賑やかに飲んでいそうな店だ。

珍味も豊富、魚も豊富、鮮度もOK、アルコールの品揃えもバッチリ。営業時間も長い。函館の相場よりは多少高めの値段設定だが、何かと重宝する。

正直、シャリが美味しくないので私的には高級海鮮割烹という認識。そこそこの規模の店なので、放っておいて貰いたい気分で中途半端な時間帯だと使い勝手がいい。

この時は毛ガニ甲羅焼きも注文。ほぐした身とタップリのミソを混ぜ合わせて肴にする。無条件で旨い。珍味オンパレードの他に、適当に刺身ももらって冷酒をくいくい。最高だ。

結局、今シーズンの私は、夏場なのに珍味攻めの日々からなかなか抜けられずにいる。

先週末のある日、子どものイベントか何かで朝っぱらからわが家には私一人。炊きたての白飯は用意されていた。冷蔵庫でおかずを探すが、目に入ったのはイクラの瓶詰め。

結局、誰の視線も気にせずに済むイクラ丼大盛りだ。そんなもんばっかり食べている。

精進料理とか野菜料理を食べようと考えていた某日、私が座っていたのは、銀座の珍味どころ、いや「鮨・九谷」だ。

函館で旬のイカが旨かったぜ話をしきりに展開していたら、東京では実に貴重な逸品の登場。函館と同じスルメイカのワタだ。

北海道ではゴロと呼ばれるワタ。東京では主に塩辛用に使われておしまいらしいが、ナマで食べても最高だ。さすがに東京の九谷では、イカワタをルイベ状で出していた。それでも舌の上で溶け出す味はウットリクリーミースペシャルだった。

その後も健康的なもの、不健康そうなものをとり混ぜアレコレ食べたが、箸休めのようにオールスターセットも登場。見るからに麗しい面々だ。ウニ、イクラ、カニミソ。やはり抱かれてもいいって感じだ。

握りに移ってからも結局、スジコを食べる。美味しい素材がいろいろとあるのにこの手のものばかり食べている。ナントカのひとつ覚えとは私の食の好みを言うのだろう。

旬の旨いものを横目につい珍味ばかり摂取してしまう私だ。間違いなくグルメと呼ばれる人種ではない。

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