前々から見たいと思っていた映画「チョコレートドーナツ」を見てきた。
最初に見に行こうとした日は喉が痛くて中止、次に出かけた時は、運悪く大ヒット御礼とかで監督が舞台挨拶に来日したとかで超満員。結局パスした。で、三度目の正直でようやく見た。
まあまあだった。
この宣伝画像のロン毛の主演俳優が素晴らしかった。存在感、歌の上手さ、迫真の演技、まさにすべてかっさらっていた感じ。元は実力派の舞台俳優らしい。
1970年代のアメリカ、まだまだマイノリティーへの差別感情が強かった時代の実話が元になっている作品だ。
ゲイのカップルがひょんなことで育児放棄されたダウン症の少年を引き取って暮らし始める。だが、世間の壁は厚く、幸せな暮らしに暗雲が・・・って感じのストーリー。
私自身の環境のせいで、ダウン症児が出てくる映画やドラマはアレコレと見てきた。「八日目」、「メモリーキーパーの娘」、「たったひとつのたからもの」など見られる範囲のものはチェックしてきた。
当たり前の話だが、そうしたジャンルの作品は「涙腺刺激・号泣誘因型」に作られている。見る人を悲しませて泣かせることも一種の命題である。
これって、障害を持つ子どもの親とか近親者にとって、場合によってはちょっとエグい。
どうしたって悲しいシーンや切ないシーンが多くなるし、ハッピーエンドにはなりにくい。
でも、それが現実である。映画の一場面を通して、考えたくない事柄を突きつけられて青くなったり赤くなったりしてしまう。
時々は腹を立てたり、憂鬱になったり、暴れたくなったりもする。ちょっとウソです。
そうはいっても、障害を持つ子どもと接する機会がない大半の人に対して、啓蒙というか、現実を知ってもらう意味では、こうした題材の作品は意義深い。
この「チョコレートドーナツ」もとても深い内容でゼヒいろんな人に見て欲しい作品だった。人間らしさとは、常識とは、先入観とは、等々さまざまな示唆に富んだ作品だ。
案の定?個人的にちっとも嬉しくない結末だった。映画館を出た後、しばし不機嫌太郎になってしまったが、その後、一杯ひっかけたらスグに直った。
とても良い映画です。ジンワリした気分になりたい人にはオススメです。
さてさて、今年になって映画館に出かけたのは「永遠のゼロ」と「小さいおうち」と今日紹介した作品ぐらいだ。昨年は壇密のエロ映画ぐらいしか記憶にない。
もっと、いろいろと見に行きたいのだが、何だかんだと機会が作れずにいる。東京は映画館だらけだから実にもったいないと思う。
でも、録画済みの映画も山ほどあるし、自宅でノンビリ勝手気ままに映画を楽しむほうが気楽なのも確かだ。
映画館の迫力には叶わないが、自宅の60インチの大画面テレビにそこそこのサランドスピーカーを装備して画面から適度な距離で映画を楽しんでいると、まあまあの迫力は味わえる。
とかいって、最近見たのは、「デスノート」とか「闇金ウシジマくん」だったり、昔の戦争映画や寅さんシリーズばかりである。
名作といわれる作品や、もう少し重厚な作品、華やかな作品等々、あらゆるジャンルの映画が溜まっているのだが、リクライニングソファにドテっと座って酒を片手にホゲホゲしていると、ついつい連ドラの「極悪がんぼ」をまとめて見ちゃったりする。
いにしえの「太陽にほえろ」も自動録画設定のおかげで毎週毎週蓄積されていくし、酔っ払う「吉田類」も毎週毎週蓄積されていく。
そうしたコマゴマした録画番組をやっつけるだけでなく、それ以外にも「美食家としてのロートレックとパリ」、「夏のヴェローナの野外オペラとワイン風味のリゾット」みたいな旅番組も見なければならない。
パリとヴェローナに近いうちに行こうと画策しているから、そんな旅番組は繰り返し見てしまう。
そんなこんなで、さっさと見たい映画がずっと溜め込んだままになっている。
なかなか時間が足りない。まずは、習慣?になりつつあるネットでのエロ動画鑑賞をやめることが先決だ。
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