毎年恒例の「挿入の日」を過ごしてきた。お尻からと口から内視鏡を突っ込まれる日である。もう10年以上続けている。
同時に血液検査や胆のう周りの超音波検査もしてもらい、ついでに紹介状を出してもらって、同じ日の夕方には近隣で肺のCT検査もやってもらった。
いわば人間ドック的な日である。むしろ人間ドックよりも丹念にチェックされる感じだ。
いろいろなカラクリというか、いろいろな段取りのおかげで普通に人間ドックに行くよりコスト的にも安く済む。
何より嬉しいのが、麻酔みたいな強力鎮静剤をうたれてコテっと寝たまま検査が終わることである。
苦痛を感じないというよりも、その注射でちょっとずつ落ちていく感じが何とも快感だ。うっとりする。毎日でもやってもらいたい。
注射をうたれて1~2分もするとフワ~と幽体離脱?するかのような心地になる。必死に抵抗しても落ちていくあの魔力が実に気持ちよい。
お尻と口からぐりぐりカメラを入れられていることはまったく気付かずに終了する。終了後、しばし個室で寝たまま放置される。しっかり熟睡、憩いの時間である。
目が覚めてもふわふわが残っているのが良い。薬によって弛緩したせいで肩凝りも解消している。看護師さんが声をかけてくるまで、こっそりと匂いの無い電子タバコをふかしてリラックスタイムだ。ごめんなさい。
今回は、胃にも大腸にもしっかりポリープがあったようだ。一応病理検査に回してもらう。毎度のことだからあまり気にしていない。
気を利かせてくれたドクターは胃カメラを入れるついでに喉の周囲もチェックしてくれた。ちょっと気になる炎症があったらしい。
カメラ先端のハサミ?で一部を採取したかったそうだが、熟睡状態の私がそこをいじられる時だけは咳き込んだらしく採取不能。後日別途、検査するハメになった。
まあ、愛煙家生活も長いから一度しっかり調べるのも悪くない。
どこかの大学の研究結果でタバコの煙が新型コロナウイルスをやっつける効果があるという素晴らしい説が出たので、健康維持のためにもタバコをやめたらマズいような気もする。
検査が終わり、ふわふわしたまま食事に向かう。朝の6時に起きて早々に下剤を飲んで4時間かけて自宅で準備をして、検査が終わったのは既に午後1時近くである。何も食べていない。
歩いて向かったのは銀座の煉瓦亭。とりあえずノンアルビールで喉を潤し、ポークカツレツをがしがし食べる。
そしてメインはオムライスである。疲れた身体にとろったとしたタマゴが優しい。ウホウホいいながらかっ込んだ。
加齢である。残念だ。コキールも食べたかった。クリームコロッケも食べたかった。ハヤシも食べたかった。
やはり健康でいようと決心した。
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