2021年9月27日月曜日

銀座 バカな話

 

今は住まいから近くなったので何となく特別な感じは無くなったが、以前は「銀座の夜」といえば、なんとなく心が浮き立つような高揚感があった。

 

コロナ禍ですっかり淋しくなってしまった夜の銀座を歩いていると、世の中の変化を痛感する。

 



 

最近、ちょっとずつ銀座飲みを始めているのだが、活気が無くなった街を歩いていると、場違いな感じというか、自分が何だかヘンテコなことをしているような気分になる。

 

やはり、街が持つパワーやオーラはそこに集う人々が作り出すわけで、現状は散々な状況だ。まあ、銀座に限らず繁華街はすべてそんな状況に陥っているわけだ。

 

当たり前の話だが、やはりいつまでも闇雲にジッとしていたらロクなことはない。

 

某日、長い付き合いの某ママさんの誕生日祝いがあるとの誘いを受けた。以前はそういうイベント的な日に店を訪ねることはせずに、前後の賑わっていない日に顔を出すのが私の流儀だった。

 

今はそんなイベントの日でもどうせガラガラだろうと、珍しくパーティー当日に出動することにした。

 



 まずは、隠れ家?料理店の「そうな」で生姜焼きをつまみに晩酌だ。銀座の夜だからといって特別なモノを食べるのもヤボだ。生姜焼きぐらいが普通な感じで良い。

 

他にもアレコレ食べてからママさんのお祝いをしている店に向かう。ガラガラだろうとの私の想像は大ハズレで、いにしえの銀座を思わせるほどの大盛況だった。

 

単純な私は、“夜の部活”で訪ねる店は賑わっていて欲しいので、久しぶりの光景にちょっとワクワクした。でも正直ビックリした。

 

いまのご時勢、不謹慎だという批判も多いのだろうが、それはそれでひとまず横に置いて、「活気」を感じる瞬間って結構貴重なものだと感じた。

 



 少なくともワクチン接種が進んだいま、以前と同じような行動自粛を闇雲に続けていくのもバカみたいな話である。国も今後、さまざまな制限を緩めて実証実験をするようだが、私にとっても夜の銀座を覗くことは一種のリハビリみたいな感覚がある。

 

数年前はこのブログでも夜の銀座で撮影した綺麗どころのセクシー?画像をアップしていたが、まだまだそんなノリでワイワイ騒ぐような飲み方は出来ない。

 

脳天気な私でもさすがに以前の通りの感覚は戻っていない。それ自体が「コロナの後遺症」みたいな話である。

 

別な日、違う店を訪ねた際、他にはお客さんが二組だけだった。広い店だからやはり切ない空気が漂う。

 


 

早めに帰ってしまったその2組がいなくなったら貸し切り状態である。こうなると逆に帰りづらくなってダラダラと飲んだ。

 

夜もかなり遅い時間かと思ったが、時計を見たらまだ10時台である。それでも今は夜の10時といえば街は深夜みたいに静かだ。

 

深夜まで飲んでいたような錯覚に陥る。このあたりもコロナ後遺症、コロナ時差?である。

 

それにしても、銀座の夜のタクシー乗車制限は何とかならないものだろうか。夜10時を過ぎたら決まった乗り場からしか客を乗せない銀座ルールが今の状況でも続いている。

 

もちろん、10時を過ぎたら街はガラガラ。人通りも無い。客待ちのタクシーやハイヤーで道路が混雑する気配は1ミリも無い。

 

それなのに流しのタクシーを拾えないルールを何も考えずに続けているのは愚の骨頂そのもの。

 

いまどき夜の銀座で飲んでいる私もバカなのだろうが、あのルールが続いているのはもっとバカ丸出しだと思う。

 

 

 

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