2023年7月28日金曜日

バンコク・リバーサイド


サムイ島に4泊した後はバンコクに移動して3泊してきた。当初はヨーロッパに行こうと計画していたせいで結構長い旅程になったが、時差も無いし何となく身近な印象もあるし、海外旅行リハビリとしては悪くなかった。

 


 相変わらずバンコクはごった返していた。パワーを感じる。国民の平均年齢が日本より遥かに若いから活気が違う。30年ぐらい前に比べると近代化も急速に進んいる。中心部にはニョキニョキと新しいビルが建ち、その昔に東南アジアの国々に感じた“後進国感”はグっと薄れてきた。

 

円が弱いせいもあってか物価も昔より高く感じた。場所によっては日本並みだ。二昔前ならレストランのメニューを見ても値段の欄など気にもしなかったが、いまやそれも昔。マックのメニューを見たら日本より高かった。

 

3泊したバンコクでもとくに目的もなく過ごした。観光っぽいことは暁の寺・ワットアルンを見に行っただけで、それ以外にはホテルのプールと街歩きで過ごした。

 



泊まったのは「Chatrium Hotel Riverside」。バンコクの宿泊はチャオプラヤー川沿いに限るという私の信念もあってネット価格が魅力的だったこのホテルを選んだ。

5-star Luxury Riverside Hotel | Chatrium Hotel Riverside Bangkok

 





チャオプラヤー川沿いには名門・オリエンタルホテルを始め、シャングリラやペニンシュラなどがあるが、最近は他にもいろいろとホテルが進出してきたみたいだ。ごみごみした市内中心部の汚れた空気の中で宿泊するより川沿いはだいぶ清々しい。

 

川沿いのどのホテルも高架鉄道の駅近くの桟橋まで渡し船で送迎してくれる。ちょっとしたクルーズ気分が楽しめるのが楽しい。高架鉄道に乗り継げば目的地にはスムーズに行けるから悪名高き大渋滞にはまることもない。

 

部屋は広めでゆったりしたテラスもあったから喫煙者には有難い。さすがにサムイ島よりはタバコ規制が厳し目だったから部屋のテラスが私の憩いの場だった。

 



広いプールがあったのもこのホテルを選んだ理由だ。喧騒のバンコクでゆったりプールで過ごすのはちょっとした贅沢だ。中心部の高級ホテルだとなかなかそうはいかない。

 

ホテルの朝食バイキングも文句なし。いわゆる都市型高級ホテルならではのビュッフェメニューが充実していて朝から出来立てラーメンや炒めメシも味わえた。炭水化物を愛するタンスイカブラーとしては満足の時間だった。

 

バンコク唯一の旅の目的が「ソンブーンのプーパッポンカレー」である。いまやタイを代表する料理と呼んでも過言ではないカニのカレー炒めである。MENU - SOMBOON SEAFOOD (สมบูรณ์โภชนา)

 

元祖と言われる「ソンブーン」はここ20年ぐらいで一気に店舗数も増え市内各地で手軽に食べられるようになった。どの店も混雑するらしいので某ショピングモール内の店舗に夕方早めに入店。食べ終わった18時ぐらいには早くも入店待ちの列ができていたからラッキーだった。

 




殻付きと殻無しか選べるので殻無しを頼んだのに私の英語力のせいで殻付きの一品が出てきた。殻と戦うのが面倒だったが殻無しよりもカニ感を強めに味わえて悪くなかった。

 

白ごはんではなく薄味のカニチャーハンを頼んでそこにトッピングするのが私のお気に入りの食べ方だ。今回も何とかの一つ覚えのように注文してみた。相変わらず泣けるほどウマかった。

 

カニカレーもチャーハンも34人前のボリュームだったのだが、同行した娘が気が狂ったように食べまくったので私はたいして満腹にもならずちょっぴり欲求不満に終わった。太田胃散の世話にならなかったわけだから私も随分と歳を取ったものである。

 

バンコクではこれさえ食べれば後は惰性メシで充分である。実際に私のスマホの画像フォルダにはたいしたものを食べた記録がない。ショッピングモールのフードコートみたいな場所で地元の人に大人気のカオマンガイを食べたり、チャオプラヤー川の夜景が楽しめるレストランでグリーンカレーやトムヤムチャーハンを食べたぐらいである。

 



                     



 それ以外にはフルーツの女王と呼ばれるマンゴスチンに久しぶりにありつけたのが嬉しかった。果物など普段殆ど食べない私でも東南アジアに来ると欠かさず味わうのがマンゴスチンである。

 

寄生虫の関係だかで日本ではあまり見かけず、あったとしても1200300円という意味不明な値付けがされている。現地では1キロ十数個で数百円だ。内外価格差の最たるものだと思う。

 




マンゴスチンの味をうまく活字で表現できないのが残念である。ライチのような食感だがもっと優しい甘さで他にこれと似た果物は無いような気がする。

 

南国に来たらスイカジュースとマンゴスチンとフローズンマンゴーダイキリがあれば私はニコニコと暮らしていける気がする。

 

ついでの話。最近できた「アイコンサイアム」という巨大モールが今回のバンコクでは最も印象的だった。チャオプラヤー川沿いに作られた最新のスポット。まさに何でもあり。

アイコンサイアム | 【公式】タイ国政府観光庁 (thailandtravel.or.jp)

 

バンコクでは夜の出店で怪しい商品を冷やかしたり街中でぶらぶらショッピングするのが定番だが、アイコンサイアムにはジャンクな商品からマセラティ販売店まで入っていてフードコートなど飲食関係の充実ぶりも凄かった。

 




 やはりバンコクは川沿いで完結したいものだ。川沿いのホテルに泊まり、バスのように使えるエクスプレスボートに乗って川沿いの有名寺院を訪ねれば基本の観光は済んでしまう。

 

買い物や食事も同じく川沿いのアイコンサイアムや10年前にできたアジアティークというモールに出かければ無いものは無いと言っても大げさではない。大渋滞と喧騒、空気の悪さがバンコク中心部のマイナスポイントだが、それをクリアできるわけだからリバーサイドでホゲホゲするのが間違いないと思う。


というわけで一週間以上のタイ旅行を終えた感想は今更ではあるが「さらばコロナ」である。世界中から人が集まる場所でノーマスクで過ごしたが帰国後も体調変化は無し。混んだ電車にも乗った、人混みの中でブラブラもした、神経質に手指消毒もしなかった。それでも問題なかった。これはとても嬉しいことだ。










 

 

 

 

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