最近やたらとアラフォーという言葉を聞く。40歳前後の世代の元気さが注目されているわけだが、私もフィフティーよりはフォーティーに近いので、その世代だ。
この世代が20年ぐらい前に聴いていた音楽なんかもリバイバル人気が高まっているようで、当時のヒット曲をよく耳にする。
先日も運転中、渋滞のイライラついでに聞いていたラジオから、プリンセスプリンセスとか、SHOW-YAあたりの和製ガールズロック特集が流れていて、懐かしく聞いていた。
当時、洋楽好きだった私は、この手の音楽は、ワンレンとかソバージュのオネエサンがたがボディコンに身を包んでカラオケで歌うための音楽だと思っていた。でも、今更聞いてみるとオヤジ心がちょっとくすぐられた。
実は、私、プリンセスプリンセスのベーシストとしてライブのステージに3度ばかり立ったことがある。
本当の話ですが、夢の中の話です。別にファンだったわけでもなく、知ってる曲は3曲ぐらいだった。ボーカル以外は顔も知らなかったが、なぜか、3回も同じ夢をみた。
それも武道館。おまけに武道館なのにステージ前には幕が下りており、開演時には小学生の学芸会のようにズリズリと幕が開いてから演奏をはじめるというベタな設定だった。
緊張感と高揚感で結構楽しい夢ではある。一番最近はほんの2~3年前にもこの夢をみた。
なんであんな夢を見たのか今でも分からない。一体どんな深層心理が私の脳や心を支配しているのか気になる。変なのだろうか。
ところで、アラフォーの話だ。
この世代の元気さが注目されるのは、単純に下の世代の元気の無さが原因であるように思う。
いま、40代の人間は、無垢な若い頃にバブルを知って、妙に楽しかった記憶が強くインプットされている。その後、一気に転がり落ちた経済状況は、あの時代を伝説にまでしてしまった。
バブル後の若者が白けていくのもある意味当然だろう。あの頃以降、時代を流れる空気に突き抜け感はない。
五木寛之氏がどこかの雑誌で書いていたが、戦後復興、経済成長からバブルまでは躁鬱でいうところの「躁」の時代で、いまは「ウツの時代」の只中にあるらしい。数十年周期の変化ゆえに、まだまだウツの時代は続くとか。
せいぜいアラフォー以上の世代が、カラ元気を出さねばなるまい。
分別オヤジぶりたい私は、いい年して、やたら無邪気だったり、弾けている人を見ると、嫌悪の対象にするのが常なのだが、思えばこんな考え方も硬直しすぎていて良くない。改めよう。
ウツの時代と付き合って行くには、ハメも外し、幼稚なこともして、そこそこ弾けてみる必要がある。
でも、そんな意気込みは、目や肩、腰の疲れにはね返ってくるから困る。
2008年9月19日金曜日
アラフォーとプリプリ
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