2008年9月22日月曜日

銀座 三福

鶏、豚、牛が私が好む肉の順位だ。昔は毎日三食でも食べられた牛肉だが、ここ数年は興味の対象から外れてしまった。少なくとも週に1度は出かけていた焼肉屋も、今年は2,3回しか行っていない。

年齢のせいにするには若すぎるし、私の祖父などは80才でもステーキが好物だったのだから、この原因は何なんだろう。

鶏や豚の上等品が昔より身近になったことも大きな理由かも知れない。産地偽装とかブランド偽装ではなく、真正かつ上質な鶏肉や豚肉は、ひと昔前に比べて間違いなく簡単に味わえるようになった。

さて、牛だ。上等な牛肉が抜群に美味しいことぐらい分かっているつもりだ。でも、あの重い感じに少したじろぐ。一口食べて感激してもその後が続かない。飽きちゃう。

そんな私が、先日久しぶりに牛肉専門店に足を運んだ。銀座にある「三福」という店。
http://www.tokyo-calendar.tv/dining/11976.html

いわゆるA-5等級の高級和牛だけを扱うお店で、各部位を少しずつ食べさせてくれる。肝心の牛肉は串焼で1本ずつ供される。

まず最初に牛刺しが出てくる。最初の生ビールを流し込む段階で、こんな上等なお供があると幸せになる。びちゃびちゃ脂っぽい肉ではなく、健康そうな歯ごたえを感じる牛刺しは素直に美味しい。

続いて小鉢に入った少量のビーフシチューが登場。和風の味付けで、酒の肴にもなる味つけだ。シャンパンなんかにも違和感なく組み合わせられる。

串焼は、間違いのない水準の牛肉のほか、季節の野菜も出される。野菜嫌いの私でも、アスパラに薄く牛肉を巻いてある一品などは美味しく感じる。この日は頼まなかったが、前に来たときは、やたらとトマトの串が旨かった記憶がある。

一品ずつ頼むより、おまかせにしてしまった方が気軽に楽しめる。おまかせに加えて、珍しい部位の肉を追加で頼めばベストだが、アレコレ楽しくベチャクチャ喋りながら食べていると、さすがに牛肉、残念ながら腹にたまる。

結局、何も追加せず食事を終えてしまった。野菜を含めて串を7本程度食べただろうか。結構、満腹感はあった。その後、深夜に空腹を感じなかったから、やはり牛肉はヘビーだ。

カウンター中心で、ゴージャス、ムーディーとは違う世界だが、雰囲気も適度にしっかり(よく分からない表現だ)。

男同士でも、女性同士でも、気軽な接待にも使えそうな感じの店だ。親しくなりたい女性と並んで食事をしたいときにも悪くない。私が牛肉好きなら、結構頻繁に行くかも知れない。

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