ここ半年ぐらいなんとなく眠れない状態が続いている。眠れないと言うのは正しくない。いったん寝てしまえば平和にイビキをガーガーかきながら熟睡するのだが、寝付きがまったくダメなのが問題だ。
疲れていようが、そこそこ酒を飲んでいようが、さあ寝ようとすると途端に目が覚めてくる感じがする。寝る前にスマホやテレビを見るのは光が脳に刺激を与えるから良くないことは知っている。
だから眠くなりそうな小説などを読んでみるのだが、それはそれで必死に物語の世界を頭に浮かび上がらせようとするから結局は覚醒してしまう。困ったものである。
中年になって以降、睡眠導入剤や安定剤もいろいろ試してきた。今のお気に入りはレンドルミンのジェネリック「プロチゾラム」の舐めて溶かすやつである。私とは相性が良いみたいで良い感じに効いてくるとスッと眠りに落としてくれる。
導眠剤の中には翌朝に妙に残ってしまってスッキリしないものもあるが、私の場合、この薬だと朝になって残っている感じがしない。毎日でも飲みたいのだが、やはりこの種の薬は常用すると効き目がなくなるみたいだから一応、もったいぶった使い方をしている。それでも一週間の半分はお世話になっている。
薬に頼っているせいか、最近は物忘れがかなりヒドい。副作用の可能性は大いにあるのでもう少し飲まずに頑張ろうといろいろと創意工夫に励んでいる。
最近買った安眠用のスピーカーである。普通のブルートゥーススピーカーとして使えるだけでなく、自然界の様々な音を流すモードがある。焚き火の音、波の音。小川のせせらぎ、虫の声、雨の音などである。
いろいろ試してみたのだが、結果はビミョーだ。小川のせせらぎは何だかベッドが水で濡れてくるような気持ちになってダメ、虫の声は枕元にホントに虫がうごめいているような気持ちになってダメ、焚き火の音は純粋に怖くてダメ、波の音は溺れるような気分になってダメ。寝落ちするどころか目が冴えてしまう。
唯一効き目があったのが雨の音だ。これは妙に気持ちが静まって睡眠導入効果を感じることが出来た。こればかりは人によって違うのだろうが私は雨音派みたいだ。
とはいえ、こういう機械を買ったのは2度目で最初に買ったやつの雨音モードは全然ダメだった。その理由は雨音に混ざって途中で雷の音がゴロゴロ響くのが耳障りだったから。案外私はデリケートな人なのかもしれない。
問題は最初に買ったスピーカーより2度目に買ったスピーカーのほうが音量調整がしにくい点だ。聴こえるか聴こえないか微妙なボリュームにしたいのに最低音量がやや大きめなのが難点。
おまけに音量調整ツマミがアナログなレバーなので指先で一生懸命微調整しようとするとそれに気を取られてイライラし始めてガッツリ覚醒してしまう。つまり眠るどころではなくなる。本末転倒である。
ネットのリール動画で目にした「家の中に溜まる邪気」の話も気になっている。家の中に邪気が溜まると重い肩こりや頭痛などの他、眠れない状態に陥るのだという。
重い頭痛も肩こりもないし、別にウチの中の空気が淀んでいるとは思わないのだが、思えば今年前半は不調が多いのも確かだ。自転車ですっ転んで炒めた膝裏の調子はちっとも良くならず、最近では重い結膜炎に3週間も苦しめられ、ついでに先月末にはコロナにも感染した。「邪気」とか言われるとついついスピリチュアル系?も気になってしまう。
で、単純な私は以前から続けている「盛り塩」に加えて寝室の枕元に竹炭を置くようになった。ホントかどうか知らないが、炭には邪気を払う効果があると聞けばつい買いたくなる。
盛り塩も竹炭も例の睡眠スピーカーもみんなAmazonで買った。すべて注文した翌日には届く。なんとも便利な時代になったものだ。
考えてみれば、寝れない寝れないとか言いながらスマホでAmazonの画面を開き、あれを買おうかこれも買おうかなどと寝る前にやっているのが一番ダメなのかもしれない。
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