冬場に過剰摂取するキモとか魚卵を、最近は今の時期に結構食べてしまっている。危険だ。尿酸値が危ない水準に達しているかも知れない。
先日は、中華料理店で美味そうなピータンが出てきたが、我慢した。こういうマメな我慢は大事だが、逆にこの我慢が次の日の油断につながる。
「昨日は、キモやタマゴ類を食べなかったから、今日は安全日だ」。結局、大量にイケナイモノを食べてしまう。
先日も、昼に食べた冷やし中華のキンシタマゴだけを残した。涙ぐましい自分への褒美として、夜はイクラとかウニ、アワビの肝をかなり食べてしまった。
最近、食べた珍味類の中で抜群に美味かったのが、キンキの肝。いわば「キンキモ」だ。新鮮なキンキの肝をアンキモのように蒸して出された。とろける食感とジュンワリした良質の脂、そのくせ、後味が非常にサッパリしていたのが特徴的。くどさが全然ない。写真を撮り忘れてしまったが、見た目は小ぶりのアンキモのような感じ。
思えば、どんな魚にも肝はある。鮎、サンマあたりの肝が定番だが、鯛やヒラメだって上等な肝をもつ。料理段階で捨てられてしまうことが多いようだが、もっとポピュラーな酒肴として認知されて欲しい。
キモと並んで私の好物が魚卵の皆様。タラコ、イクラ、スジコ、カニの内子とか外子、カラスミやタコの卵とか鯛の卵とか、たいていの魚卵は私を幸福にする。
先日、隣で飲んでいた見ず知らずのお父さんは、しきりに私に「イクラにはプリン体がないんだよ」と語りながら、イクラを何回も頬ばっていた。ことの真偽は分からないが、少なくともコレステロール値が高いのは間違いない。油断はできない。
魚卵の中でも国民みんなの人気者がイクラだ。サザエさん一族にもその名が連なるほどだからスター級だ。
秋から冬にかけて、塩漬けにも醤油漬けにもしていない生のイクラが食べられる。チョロッと醤油をたらして食べると、まさに生卵の味。上質な生卵の味が口の中で一粒ずつ弾けるのだから、官能的、エロティックな味わいだ。
素の状態のナマいくらはそうそう食べられないが、近年の冷凍技術のお陰で1年前のイクラだって店によっては十二分に美味しい。結局一年中食べてしまう。健康には悪い。でも好みの味付けの醤油漬けに遭遇したら、健康がどうとか言ってはいられない。
イクラと同系列のスジコとかマスコも酒呑みには堪らない。酒の席で、いろんな肝といろんな魚卵が並んでいたら、他に何もいらない。正確に言えば、色っぽい女性もセットだったら何もいらない。
実は近いうちに、函館に行く予定だ。1年に一度か二度必ず、珍味攻めに行くのだが、この季節はイカのゴロ(ワタ)がとくに楽しみ。
これから数日、東京での夜は、野菜とやらを多めに食べて、珍味系を我慢してみよう。その欲求不満を函館にぶつけようと思う。
2008年7月14日月曜日
キモとプリン体
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2 件のコメント:
富豪記者様、同志でございます。
以前から肝臓、魚卵の皆様のご登場回数が頻繁であることは存じており、お体の心配もしていたのですが…こうして宣言して頂くと一段と動向から目が離せません!
私は性質の悪いことに獣類の肝、内臓、タマゴも大好物。
その点、記者様はお魚限定ですから罪は軽い筈です。
>色っぽい女性もセットだったら何もいらない。
私がいれば、もう完璧です。
イカのゴロは炙ってソースにしたらもうたまらない!!
珍味攻めのお話も楽しみにしていますね♪
キモ同志!いい言葉です。「獣類の内臓」って官能的な響きですね。鶏のレバ刺し、砂肝の刺身あたりを肴に飲む酒は、きっと重い病にかかって自分を振り返っても、後悔しないぐらい美味いものなんだと思います。近々、函館珍味ネタをアップしますので、ご一読賜りますよう!
ちなみに「色っぽい女性」が一緒だと平常心が飛んでしまうのが私の弱点です。
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