函館に3泊するのも面白くないと思い、2泊目は洞爺湖温泉に行った。サミットに呼ばれなかったので、自腹で洞爺湖入り。函館から特急で1時間半。あっという間に着く。
宿は、「湖畔亭」という名のホテル。間違っても高級ホテルではない。低級というか下流。私が泊まったフロアは妙に安っぽい造りで、まさに下流階。同じ読みでも花柳界なら嬉しいが、今回ばかりは外した。
出発数日前に空きを探して見つかったのがこのホテル。連休中に急きょ予約できること自体がビミョーなホテルであることの証明だ。それでも行ってしまうのだから私は相当な旅行好きなのだろう。
温泉大浴場は、サウナがあったので、少し嬉しい。洞爺湖畔に建つ高層階の最上階が大浴場になっているため、露天風呂からの眺めは文句なし。ただ、露天風呂が狭くて残念。
男女の欲情、いや浴場が入れ替わる翌日朝に入った露店風呂は広くて快適だった。団体旅行客中心の宿であるため、朝は早々に客がまばらになり、朝風呂の際は露天をほぼ貸切にできたのでラッキーだった。
このホテルの食事は、論評するレベルではないが、変な話、この時の私には丁度良かったかも。
というのも、この日の昼と前日の晩に、しっかり魚介攻めをしたし、洞爺湖を出て函館に戻れば、再び怒濤の魚介攻めを予定している。
そう思うと中途半端なホテルバイキングを食べることになる洞爺湖での夕食と朝食は、魚介攻めの合間の小休止になるわけだ。大好きな魚介類・珍味類・甲殻類も三日三晩も続くとゲンナリして最終日には辛くなるので、小休止はかえって都合がいい。
そう思いながら夕食会場に着いた。でも10分で部屋に戻った。食べるモノがない。
まずそうな野菜や、まずそうな刺身や、まずそうな揚げ物やお子様ランチに盛られるような食材が並んでいる。結局、ジンギスカンもどきと、ぶよぶよした鶏のソテーと衣ばかりの酢豚を少しずつ皿に盛って食べた。
急いで生ビールを2杯飲み干し、ウェイターがこまめに霧吹きで水分を吹きかけているしなびたソーメンを一口食べて夕食完了。
ホテル内のラーメンコーナーに行こうかと考えたが、無駄な抵抗だろうと我ながら賢明な判断を下して、風呂に行く。
洞爺湖では毎晩、花火を開催しており、湖畔から眺めようとする人で、湖畔周遊道は結構な人出。おかげで大浴場はガラガラ。運良く貸切状態になった露天風呂からノンビリ花火を楽しめた。夕食のイライラも沈静化する。
翌朝、当然のごとく朝食会場に美味しそうなものは皆無。昼には函館に戻って寿司屋攻めをもくろんでいた私が食べたのは、子供用のカレー。軽く一杯食べて、朝風呂、朝サウナを楽しんでとっとと函館行きのスーパー北斗に乗り込む。
駆け足の洞爺湖旅行。印象に残ったのは、着いた日の夕方、宿の周辺を散歩したことぐらいだろうか。サミットの名残りの看板や置物がどこか寂しげで、現地の人々もどことなく気が抜けた様子。
宿の食事もきっと、気が抜けた状態ゆえにあのレベルだったのだろうと妙に納得。
長くなってしまったので、函館に戻ってからの話は改めて書くことにする。
2008年7月25日金曜日
気が抜けた洞爺湖
ラベル: 国内旅行
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